神戸市垂水区の舞子公園内にある旧武藤山治邸(きゅうむとうさんじてい)と旧木下家住宅は、いずれも登録有形文化財に指定されています。
これらの住宅は、新築一戸建て住宅を建てたいと思っている人にぜひ参考にしていただきたい物件でもあります。
神戸市垂水区で新築一戸建て住宅を建てたいなら・・・:旧武藤山治邸
旧武藤山治邸は、化粧品で有名なカネボウ株式会社の社長であり衆議院議員でもあった武藤山治(1867-1934)が1907年に舞子海岸に建てた住宅です。
当初は洋館・和館・撞球室(ビリヤード室)で構成され、武藤の没後は長らく従業員の厚生施設として使われていました。
しかし1995年の国道拡張工事に際して和館と撞球室が取り壊され、洋館のみが垂水区狩口台に移築されたのち2007年に兵庫県に寄贈されました。
この洋館の基礎となっているコロニアル様式は、17~18世紀のイギリス・スペイン・オランダの植民地や植民地時代のアメリカで発達した建築様式です。
建物正面のポーチ、大きく設けられた窓やベランダ、木の板を横方向に張った壁などが特徴です。
日本では、明治期以降に長崎や神戸などの外国人居留地でコロニアル様式が採用されています。
新築一戸建て住宅をオシャレな洋館風にしたい人は、ぜひ参考にしてみましょう。
神戸市垂水区で新築一戸建て住宅を建てたいなら・・・:旧木下家住宅
旧木下家住宅は、実業家・又野良助氏の私邸として1941年に竣工した数寄屋造りの近代和風住宅です。
1952年に木下家の所有となり、2000年に故木下吉治郎氏の遺族から兵庫県に寄贈されました。
数寄屋は茶室のことであり、数寄屋造りは茶室に似た簡素さや自然との調和などを特徴としています。
安土桃山時代の建物は、権力を目に見える形で表現する書院造りが主流でした。
しかし茶の湯が広まってからは、格式を重んじたデザインや装飾を取り除いた数寄屋の考えかたが茶室以外の建物にも反映されるようになりました。
数寄屋造りは書院造りを基本としながら風流さや繊細さを重視し、また質素ながら洗練された意匠を凝らしています。
こうした数寄屋造りの形式を色濃く残しているのが、旧木下家住宅です。
阪神淡路大震災で多くの建物が失われた神戸市垂水区において旧木下家住宅が現存していることは、まさに奇跡ともいえるでしょう。
まとめ
神戸市垂水区の舞子公園には、新築一戸建て住宅のよい参考となる洋館と数寄屋造りが登録有形文化財として残されています。
実際に足を運んでその歴史や古きよきデザインを肌で感じながら、新築一戸建て住宅に活かせそうなアイデアを探してみましょう。
私たち株式会社ハートフルコーポレーションでは、神戸市垂水区の一戸建て物件を多数ご紹介しております。
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